お店でお選びいただいた皆様の生地は、型紙に合わせてここで裁断されます。生地の裁断方法には、レーザー裁断機による「自動裁断」と、職人たちの手作業で行う「手断ち裁断」の2種類の方法があり、これらは生地の種類や特性、スーツの仕立てや仕様パターンなどによって、その方法が変わります。裁断工程は、スーツづくりの初手を担う工程。まさに、スタートラインとなる現場です。
「思いを込めて
 次の工程に繋ぐこと」


花菱縫製
岩槻工場・裁断部門 責任者
酒井 宣次
私たち裁断部門は、反物から一着分の生地を切り出す作業や、お客様の型紙に合わせて生地を裁断する作業を行っています。裁断の方法は主に2種類ありますが、現在はそのほとんどをレーザー裁断機による「自動裁断」によって行っています。現在、レーザー裁断機は3種類を使い分けていますが、これらはすべて、熟練したオペレーターの下、マニュアル化したプログラムによって稼動しています。無地やストライプ柄といったクセの少ない生地は、ほぼこの自動裁断機によって裁断していますが、格子柄や生地の“地の目”にクセのあるもの、そして、糸番手の細い高級生地などは、職人たちの繊細な手仕事による「手断ち裁断」によって行っています。「自動裁断」「手断ち裁断」ともに、生地の“地の目”を読んでズレがないように裁断するには、やはり職人たちの経験値が重要なポイントとなります。裁断は、スーツづくりの最初の工程でもありますから、次の縫製工程に迷惑をかけないよう、そして、少しでも気持ちよく縫製してもらえるよう、「思い」を込めて次の工程へ繋ぐよう心がけています。