岩槻工場の縫製部門は、高級仕立てを専門に行う特別な工程です。ここでは一般的に縫製が難しいとされる、細番手の高級素材を扱うことが多く、より高度な職人たちの技術力が求められます。前身や背中など、スーツのいずれかの部位を一人の職人が専任し、それぞれ出来上がったパーツを組み合わせて、一着のスーツを縫い上げてゆきます。ここはまさに、「匠」の技術が試される現場です。
「お客様の
喜ぶ顔を思い浮かべて」
花菱縫製
岩槻工場・縫製部門 責任者
竹内 英二郎
ここでは主に、OEMによる特別仕立てや、毛芯を使った柔らかな高級仕立て、そしてモーニングやタキシードといった礼服の類を縫製しています。現在、岩槻工場の縫製部門には、工程全体を管理する技術指導者を含めて、44名(2009年9月現在)の職人たちが在籍しています。ここでは、それぞれの職人がスーツの一部分を専任し、縫製と中間プレスを繰り返しながら、皆で一着のスーツを縫い上げるという方法をとっています。一人の職人が一着のスーツを縫い上げるという一般的なやり方と違い、こうした形態では、何よりも職人たちのチームワークが大切となります。より精度の高いスーツを完成させるには、皆が同じ思いでスーツを縫うということが重要です。ですから私たちはいつも、そのスーツを着る“お客様の笑顔”を思い浮かべて仕事をするよう心がけています。お客様の喜ぶ顔を思い浮かべながら仕事をすることによって、ここにいる皆が、同じ方向を向いて仕事が出来ると思うんです。明るく楽しく、そして、自分たちの仕事に誇りを持つこと。それが、私たち縫製部門のモットーとしていることです。