-「U102」を開発するにあたって心がけたことは?
植本:今までのオーダースーツにないような、シャープで現代的なシルエットを意識しながら開発にあたりました。具体的には、ウエストラインとゴージライン、そしてボタン位置を高めに設定。さらには袖を細めにして、全体的にタイトな雰囲気を出しています。そして何より、スーツとして“上品”であること。この点は絶対です。

-ディテールや仕様で特にこだわったところは?
植本:U102モデルは、見た目の美しさばかりでなく、“着心地”に関してもこだわっています。特にスーツの着心地を左右する肩周りに関しては、アームホールを小さく、そして前肩補正を強くすることで、肩に掛かるストレスを軽減しています。ジャケットの型を形成する芯地に関しても、通常より柔らかなものを採用して、ソフトな着心地としています。ディテール面では、ラペルの返りを強くすることと、ラペルのエッジを直線的にし、よりシャープな印象に仕上げることを意識しました。

-「U102」のメインターゲットは?
植本:オーダースーツなので基本的には万人向けです。でも、あえて設定するなら、30代のビジネスマンでしょうね。現代的なシルエットを意識してはいるのですが、ディテールに関しては特に奇を衒わず、その場に溶け込むベーシックな仕様に仕上げているので、スタイルにこだわる大人のビジネスマンに適していると思います。

-「U102」をオーダーするにあたって、相性の良い生地などはありますか?
植本:雰囲気的には、ベーシックで「品」のある生地が適していると思います。パッと見ごく普通で、着る人に溶け込みやすい生地。例えば、ダークネイビーの無地生地などです。でも、より「U102」らしいスタイルを追求するなら、チャコールグレー地のピンストライプ、しかも梳毛系(表目の凹凸が少なく、目が細やかで滑らかな生地)の生地を選ぶのがおすすめです。

細部への配慮が
スーツの“品格”を向上させる
(写真上)良いスーツの証とされるラペルの返りも、ご覧の通りハリのある美しいカーブを描く。こうした細部への配慮が、スーツ自体の"品格"を向上させるポイントとなる。(写真右)ジャケットの裾から一直線に伸びたパンツのシルエット。パンツはジャケットのシルエットに対する協調性を重視し、より細身で直線的なラインとなっている。