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STYLE COLUMN
オーダースーツの値段相場は?既製品よりコスパが良い理由を徹底解説!
2022.04.06

目次
ビジネスパーソンにとってスーツはいわば戦闘服。ピシッとした装いは自信に溢れ、見る人に堂々とした印象を与えます。ここで重要なのは、“自分の体型に合ったスーツを着る”ということ。肩の位置がズレたり、袖の長さが合っていなかったりすると、たちまちスーツの魅力は失われ、自身の信頼も揺らいでしまうでしょう。
もしもあなたが「既製品のスーツが体型に合わない」とお悩みなら、ぜひオーダースーツを選択してみてください。
今回は、オーダースーツの種類や価格相場、オプション、予算を決めるポイントなどについてご紹介します。ビジネス用や冠婚葬祭用にスーツを新調しようとしている方は、ぜひご覧ください。
●既製品よりオーダースーツを作るほうが安い?!
オーダースーツと聞くと、多くの方は「価格が分かりづらく、高い」という印象を抱くのではないでしょうか。もちろん高価なオーダースーツもありますが、オーダーの種類によって値段は変わりますし、選ぶテーラーによっては既製品と値段が変わらないこともあります。また生地の素材にも考慮すれば、既製品よりもリーズナブルにオーダースーツを依頼できることもあります。
さらに、オーダースーツは自分の体に合わせて作るため、摩擦などの生地への負担が少なく、毛羽立ちや伸び、色落ちなどの心配がないため長持ちしやすいです。もしも生地が傷んだり体型の変化によってサイズが合わなくなったりしても、ダメになったら買い替えなければならない既製品とは違い、テーラーのアフターフォローによって長く着用できます。
●オーダースーツの種類と価格の相場

オーダースーツの仕立て方には、「パターンオーダー」「イージーオーダー」「フルオーダー」の3つの種類があります。それぞれの特徴や価格相場については、以下のとおりです。
・パターンオーダー
パターンオーダーは、“ゲージ”と呼ばれるサンプルを試着して自分のサイズを探し、そこから着丈や袖丈などを調整する仕立て方法です。既製のサイズやシルエットをベースに作るため、標準体型の方におすすめで、オーダースーツの中でも値段はリーズナブルといえます。相場は2万円〜7万円ほどで、既製品のスーツとほぼ変わらない値段で作ることができます。
・イージーオーダー
「既製品のサイズに体型が合わない」「自分好みのデザインや生地を選びたい」という方は、イージーオーダーがおすすめです。一人ひとりの型紙は作らず、縫製工場が所有する型紙に修正を加えて自分のサイズに調整。マシンメイドで仕上げるため、手作業の多いフルオーダーよりも値段を抑えられます。相場は4万円〜20万円ほどです。
・フルオーダー
フルオーダーは、細部にまでこだわりたい方におすすめです。フルオーダーは、一人ひとりの体型に合わせて型紙を作ります。本格的な仕立てに入る前に仮縫いを繰り返して微調整を行うため、サイズやデザインなどを細かく修正できます。体にフィットする理想的な一着を作ることができますが、職人による手作業が多く、時間も手間もかかります。オーダースーツでは最も値段が高く、相場は20万円〜100万円以上(上限なし)です。
●オーダースーツにはどのような生地が使われているのか
オーダースーツに使用されている生地には、国内生地と輸入生地があります。
国内生地は関税や物流費などが抑えられているため、輸入生地と比較すると値段はリーズナブルです。流通している国内生地の約70%は、世界三代ウール繊維産地(※1)の1つとして知られる「尾州産(愛知県北西部)」です。品質は輸入生地と遜色なく、繊維の密度が高いことから耐久性に優れています。
このほか、国内生地には御幸毛織(みゆきけおり)などの伝統と格式のある高級ブランドがあり、同品質の輸入生地と比べると良心的な値段なので人気があります。
一方、輸入生地は品質が高くデザイン性に優れていますが、関税や送料、ロイヤリティー料などの関係から値段が高くなる傾向にあります。また、輸入生地には国内生地に少ない希少な素材(カシミア・シルク・リネン・キッドモヘアなど)の混率も多いため、高級品になりやすいです。
※1:尾州(日本)、ビエラ地区(イタリア)、ハダースフィールド(イギリス)
●スーツの専門店と百貨店で仕立てる際の価格を比較

オーダースーツの値段は、オーダーを依頼する店舗によって変わります。こちらでは、スーツ専門店と百貨店の2つのケースについてご紹介します。
・スーツの専門店の場合
テーラーのような専門店の場合、スーツに詳しい店員によるアドバイスを受けられます。自身のこだわりをはっきりと反映できますが、店舗によって値段には差があります。ホームページを確認したり、直接問い合わせたりして、おおよその値段を把握しておくと安心です。
なお、オーダーの際は予算に応じて相談や交渉などを行うのも良いでしょう。
・百貨店の場合
百貨店はテーラーよりも利用しやすいですが、仮に同じ品を購入するとした場合、量販店よりも百貨店のほうが値段が高くなることも少なくありません。思っていた以上に値段がかかることもあるため注意しましょう。
●オーダースーツのオプションについて知っておくべきこと
オーダースーツの値段が高くなる要因として、オプション選びが挙げられます。仮に同じ生地で、同じ形のスーツを仕立てたとしても、オプション次第で値段は大きく変わります。
自分に必要なものかどうかを見極めるためにも、オプションを選ぶ際は着用したときの見栄えと機能性について考えてみましょう。
オプションの一例 |
・ボタン ・本切羽(袖口にあるボタンの開閉部分)、名入れ ・AMFステッチ(襟部分のステッチ) ・チェンジポケット ・アジャスター ・滑り止め(ウエスト部分)・シック(股部分の補強) ・お台場仕立て(ジャケットの内ポケットの周りの仕立て) など |
ボタンや本切羽(ほんせっぱ)、AMFステッチなどは見栄えに大きく関わります。ボタンやステッチ一つでスーツの印象は変わるため、スーツを着用するシーンに合わせて好適なものを選ぶことが大切です。
また、アジャスターや滑り止め、お台場仕立ては機能性に大きく関わります。例えば、既製品のジャケットの内側は裏地が下まで真っ直ぐになった通常仕立てがほとんどですが、オーダースーツの場合は型崩れしにくいお台場仕立て(角台場・本台場)を選ぶことが可能です。
オプションの値段は、何を選ぶのか、どの店舗を利用するのかによって大きく変わります。そのため、オプションを選ぶ際は金額を確認し、予算範囲に収まるよう検討しましょう。
●オーダースーツの予算を決めるポイント
オーダースーツを注文する際は、実際に捻出できる金額よりも予算を低く見積もっておくと良いでしょう。仮にオプションなどで値段が多少上がっても、支払いに不安がなく安心です。
初めてスーツを購入する場合は、4万円ほどの予算で良いでしょう。選べる生地のグレードやカスタマイズできる部分が限定されることもありますが、着心地が良くて体にフィットするスーツをオーダーすることは可能です。
ふだんのスーツよりも少しだけ良いスーツがほしいという方は、5〜7万円程度の予算を設定しておくと良いです。国産生地でリーズナブルに品質を保ちつつ、オプションによるカスタマイズで華やかに仕立てることもできます。襟やポケット、裏地といった細かい部分のオプションも選べますし、ある程度の予算を講じることで、ふだんとは違う特別な一着を作ったという満足感も得られます。
高級生地でこだわり抜いた一着を作りたい、高級テーラーやブランドの付加価値を得たいという方は、10万円以上の予算を設定しましょう。細部にまで手の行き届いた好みの一着を作る場合、生地だけでなくオプションの値段も高くなることが予想できます。いざオーダーしたら予算範囲を超えてしまったとならないように、あらかじめ高めに予算を見積もって準備しておくことをおすすめします。
●予算内ですてきなオーダースーツを手に入れよう
リーズナブルな既製品のスーツは魅力的ですし、技術力の向上により出来栄えも素晴らしいものが多いです。新成人や新社会人、ふだんからあまりスーツを着ない方にとっては既製品のスーツでも充分満足できるでしょう。
しかし、オーダースーツは肩の位置や袖丈、着丈、腰回りなど細かなところまで配慮が行き届いていて高品質です。高いと思われがちのオーダースーツですが、値段はさまざま。場合によっては既製品を購入するよりもお得になることもあるため、スーツを新調する際はぜひオーダースーツを検討してみてください。
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