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裏地の話

こんにちは。HANABISHI静岡店です。

生地を選んでデザインを考え自分だけの1着を作る楽しみがオーダーらしさだとしたら、釦や裏地をカスタマイズすることでより理想に近くなることがあります。

今回は裏地についてのお話しです。耐久性を持たせること、シルエットを保つこと、着脱しやすくすることなど、衣服における裏地にはいくつかの理由があります。

摩擦が起きやすいのは内側(裏側)部分で、そこに耐久性を持たせるために裏地をつけることで表生地をも守ります。そして崩れやすいシルエットをきれいに保つことができます。裏地がついていることで着たり脱いだりすることが楽になり動きを拘束しません。

HANABISHIでは多くの裏地をご用意しています。その中でお仕立て価格内に含まれる合成繊維のポリエステル裏地は、丈夫で使い勝手が良いのが特徴です。15色からイメージ通りの1色を選んでいただけます。

ここからはオプション料金となりますがキュプラ裏地をご紹介いたします。天然繊維のキュプラとはコットンリンターという綿花を採取した後の綿実の表面に密生している繊維が原料で、純度の高い再生セルロース繊維です。

鮮やかな深い色合いと美しい光沢で高級感が出て、表面のすべすべとしたなめらかさからすべりが良く柔らかです。摩擦から起こる静電気は起きにくく、すばやく逃がすことでほこりや花粉からも衣服を守ります。冬場は保温性を高めてくれ、夏場はムレやベタつきを抑え着心地が快適になります。

それでは多くのキュプラ裏地の中から一部をご紹介いたします。

光沢が強く少しキラキラしたドビー柄は5色展開。ことにすべりが良く上品なおしゃれを好む方におすすめです。

花柄ジャガードは4色展開。花の部分が刺繍のように盛り上がった柄で、陰影があるため深みが出て見え方が変化します。落ち着いた表情を求める方に好評です。

ジャガードペイズリー柄は5色展開。誠実でおとなしく感じますが無地ではないこなれ感として印象が残ります。


英国のリバティ社のプリント裏地は6柄展開。繊細な図柄と特徴的な色彩は世界中で愛されていて、すべての柄に固有の名まえがつけられています。

単色の草花と果実(モーティマー)、多色使いの小花が咲き誇る(フローラル・アフェア)、ブラウン系でペイズリーを軸とする柄(マーカス・ペイズリー)、ブルー系で大きなペイズリーを豪華に配した(アビーロード)は特に人気の柄で、裏地につけるとその美しさからジャケットやベストは確実にランクアップします。

夏のジャケットは裏地の無いものも多く出回っていますが、実は裏地があったほうがムレにくいということもあります。そして表地にひびかず透け防止になります。

夏には「涼感メイド仕立て」というシャンブレーメッシュの裏地(ポリエステル)を使用することもできます。通気性、防透性に優れたドライタッチの涼感裏地の使用でサラサラとした着心地です。

欧米では夏でも総裏仕様が一般的です。普段は見えない部分ですがあえてその隠れた部分でこだわりのおしゃれを楽しんでみてはいかがでしょうか。気分が上がるということは、装いに自分が追いつこうとしている証拠。洋服は自分の存在をアピールするアイテムなのです。

みなさまのご来店をスタッフ一同心よりお待ちしております。

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