結婚式にもオーダースーツ!予算相場やゲストにふさわしいスーツを解説

スーツのマナー

2022.6.26

結婚式や披露宴に参列する際、どのようなスーツを着たら良いか迷うという方は少なくありません。とくに、初めて結婚式に参列する場合はスーツ選びに時間がかかるものです。

一般的なビジネススーツの着こなしにマナーがあるように、結婚式に着るスーツにもマナーがあります。

そこで今回は、結婚式のゲストにふさわしいスーツ選びの基本や、オーダースーツの着こなしポイントなどをご紹介します。ぜひ、ご参考にしてください。

そもそも結婚式のゲストとしてふさわしい恰好とは?

結婚式ではお祝いの気持ちを表すため、また新郎新婦を引き立てるために、正しいスーツの着こなしが求められます。こちらでは、結婚式に参列するゲストがとくに着る機会の多い「ダークスーツ」「ブラックスーツ」に加えて、「ディレクターズスーツ」「タキシード」についても解説します。

ダークスーツ

ダークスーツとは、「ダークネイビーのスーツ」「チャコールグレーのスーツ」「光沢・シャドーストライプのある黒色のスーツ」を指します。友人や同僚などの結婚式・披露宴に参列する際に着用するスーツであり、着こなしの幅が広いため華やかさを演出できます。

ブラックスーツ

ブラックスーツとは、光沢のない黒い生地で仕立てたスーツのことです。ビジネススーツやリクルートスーツのグレーがかった黒色とは違い、深い黒色をしています。準礼装(じゅんれいそう)・セミフォーマルにあてはまるスーツで、結婚式や披露宴では新郎新婦の親族が着用するケースが多くみられます。

ディレクターズスーツ

ディレクターズスーツは新郎新婦の父親や親族、主賓となるゲスト(会社関係者、上司など)が着用するイメージが強いですが、友人の結婚式に着用しても問題ありません。むしろ品格のある装いなので、好印象を与えられるはずです。お祝いの気持ちも伝わりやすくなるでしょう。

タキシード

タキシードは、正式な式典などで着用する「正礼装(せいれいそう)」です。日本では結婚式にタキシードを着るのは新郎や、新郎新婦の父親だけと思われがちですが、ゲストが着用しても問題はありません。むしろ品のある装いなので、例えば「老舗ホテルなどの格式ある式場で、会社関係者が参列する結婚式」などの場合は、タキシードという選択肢はおすすめです。

結婚式でNGなスーツとは?

スーツの中には結婚式のゲストとしてはそぐわないものもあります。

結婚式用のスーツを選ぶ際は、下記にあてはまるスーツは避けましょう。

目立つ色のスーツ

結婚式では、新郎新婦よりも目立つのはタブーです。目立つ色のスーツは避けて、黒やネイビー、グレーのスーツを選びましょう。

また、白や白に近い色のスーツも新郎とかぶってしまうため避けるのがマナーです。例えば、ライトグレーのスーツは光の加減で白っぽく見えてしまうため、グレーのスーツを選ぶ際は濃い色のものを選ぶと良いでしょう。

カジュアルすぎるスーツ

カジュアルすぎるスーツは、フォーマルな場だと浮いてしまうため、マナーに則った装いを心掛けましょう。結婚式・披露宴では、式が行われる場所(会場)や、参列者の面々などによってより厳格なマナーが求められることもあります。

ドレスコードなどでカジュアルな装いが指定されている、二次会のみ参加するなど、特別な事情がない限りは、フォーマルな場にふさわしいスーツを選びましょう。

結婚式に参列する際は「オーダースーツ」がおすすめ

スーツの前にメジャーがある写真

結婚式をはじめとするフォーマルシーンで着用するスーツには、オーダースーツがおすすめです。なぜなら、既製品を選ぶと場合によっては結婚式に相応しくない装いになる可能性があるからです。

例えば、結婚式に招待され急いで既製品のスーツを購入したとします。この場合、急いで購入したためにサイズが合わないスーツを選んでしまう可能性はゼロではありません。
サイズが合わないスーツは着心地が悪いだけでなく、着用した際のシルエットにも影響を及ぼします。「結婚式は年に数回しかないから問題ない」と考える方もいらっしゃるかもしれませんが、年に数回しかないお祝いの場だからこそビシッと決めたいものです。

そこでおすすめしたいのが、オーダースーツです。
オーダースーツはいわば「自分の体型に合わせて仕立てるスーツ」です。肩幅や袖丈、着丈、パンツの裾などがジャストサイズとなるため、満足な着心地に仕上がります。また、着こなしがスマートで格好良く決まるため、結婚式に相応しい装いを実現できるでしょう。

この他、オーダースーツはサイズを手直ししながら長く着用できます。結婚式が終わった後もさまざまなシーンで着用できるため、長い目で見るとリーズナブルです。
種類によっては既製品のスーツとほぼ変わらない値段で仕立てることもできるため、スーツとしてのクオリティはもちろん、コストパフォーマンスにも満足できるでしょう。

結婚式でオーダースーツを着こなすためのポイント

結婚式や披露宴のために、スーツを1着仕立てるのもおすすめです。オーダーメイドのスーツ(以下、オーダースーツ)は自分の体型に合わせて仕立てるため、着心地はもちろん着用時のシルエットが美しいです。また、フィッターに相談しながらスーツを仕立てられるため、マナーを押さえたフォーマルな場にふさわしいスーツを選ぶことができます。

こちらでは、結婚式に着用するオーダースーツをより美しくみせる着こなしポイントを解説します。

スリーピースで着用する

スリーピーススーツにすることで、よりドレッシーな印象になります。オーダースーツを仕立てる際にスリーピーススーツをオーダーするのも良いですし、お手持ちのシングルスーツにグレーの無地またはチェック柄のベストを合わせても装いが華やかになります。

レギュラーカラーのシャツを基本に

シャツは、レギュラーカラーを選びましょう。レギュラーカラーとは、襟の開きが75〜90度ほどの標準的なシャツです。身だしなみがきちんとして、清潔感のある印象を与えます。襟にボタンのついているボタンダウンは、カジュアルな印象が強いため結婚式では着用しないようにしてください。

なお、シャツの色柄は白無地がベストですが、ダークスーツを着用する場合は目立たない程度に織柄が入ったものや、淡い色のシャツでも問題ありません。

ネクタイは淡くて光沢のあるカラーをチョイス

ネクタイは、結婚式の雰囲気にふさわしい淡くて光沢のある色を選びましょう。最もベーシックなのは白やシルバー系のネクタイですが、パステルカラーなどの淡い色合いのネクタイは柔らかな雰囲気がお祝いの場にふさわしく、また光沢があるものを選ぶことで華やかな印象に仕上がります。

なお、柄入りのネクタイを選ぶ際は、ストライプやドットといった控えめな柄のものを選びましょう。

ポケットチーフを挿す

ジャケットの胸元にポケットチーフを挿すと、結婚式の華やかな雰囲気に調和する装いになります。ポケットチーフの色は、ネクタイの色と近いものを選んでください。

シューズはシンプルな黒のレザーを

シューズは、シンプルな黒のレザーを選びましょう。ただし、メダリオン(穴が開いているもの)や、装飾が多いものはカジュアルな印象が出すぎてしまうため、結婚式にはおすすめできません。

フォーマルでドレッシーな着こなしに仕上げるためにも、シューズのデザインは内羽根式やストレートチップを選びましょう。

なお、革製品は色を統一させることで全体のバランスが美しくなるため、ベルトも黒いものを選んでください。

オーダースーツにかかる予算相場はどれくらい?

オーダースーツには、「パターンオーダー」「イージーオーダー」「フルオーダー」と3種類のオーダー方式があり、それぞれで予算相場が異なります。

パターンオーダースーツ

パターンオーダーとは、既成のサンプルから自分の体型に最も近いサイズを選んでスーツを仕立てるオーダー方式です。調整できる箇所は限られていますが、着丈や袖丈、パンツ丈などの縦ラインの補正は可能です。また、ネーム入れやボタンの色・位置の変更、ステッチや袖口の仕様追加などの簡単なオプションも追加できます。

そんなパターンオーダーの予算相場はだと約4〜7万円、です。既製品のスーツとほぼ変わらない価格でオリジナルのスーツを仕立てられるため、「費用を安く抑えたいけど満足感を得られるスーツが欲しい」という場合に適しています。

イージーオーダースーツ

イージーオーダーとは、基本となる型紙を自分の体型に合わせて調整し、スーツを仕立てるオーダー方式です。上述したパターンオーダーで調整できる箇所に加え、肩の部分をはじめとする横の補正もできます。またオプションの選択肢も増え、襟元やポケットの形など細かい部分まで選べます。

そんなイージーオーダーの予算相場はだと約5〜20万円、です。パターンオーダーよりも費用は高くなるものの、より自分の体型に合ったスーツを仕立てられるため、着心地の快適さを求める方はイージーオーダーを選ぶと良いでしょう。

フルオーダースーツ

フルオーダースーツとは、型紙からオリジナルで作成し、自分の体型に合ったスーツを仕立てるオーダー方式です。採寸後に型紙を起こすため、例えば身体のバランスやサイズが左右で違ったとしても、それらを考慮した上で自分にぴったりのスーツを仕立てることが可能です。また、仮縫い段階で試着があるので、もし納得ができなければその時点で修正できます。

そんなフルオーダーの予算相場はだと約20〜100万円以上です。生地やオプションなどでいくらでもオリジナル性を追求できるため、基本的に上限はありません。
ただしその分、自分だけの極上のスーツが仕上がるため、満足度は極めて高いでしょう。

スーツの種類によっても予算相場は変わる

また、スーツの種類によっても予算相場は変わってきます。

例えば「HANABISHI (花菱)」のオーダースーツの場合だと、ブラックスーツはシングル上下で5万円台〜、タキシードはシングル上下で7万円台〜、ディレクターズスーツはジャケット(シングル)とコールパンツともに3万円台〜です。

オーダー方式とスーツの種類に加えて、オプションなどでもスーツの予算相場は変わるため、フィッターと相談しながら納得できるオーダースーツを選んでみてください。

オーダースーツの予算相場は生地やオプションで変わる

スーツの絵を描く男性

オーダースーツの予算相場は、オーダー方式とスーツの種類だけでなく、生地やオプションによっても変わってきます。

生地を選ぶポイントと相場

スーツを仕立てる上で生地選びは重要です。素材・織り方によって印象や着心地が変わってくるため、それぞれの特徴を踏まえて着用シーンや自分の好みに合った生地を選ぶことが大切です。

例えば、スーツに用いられる生地として一般的な「羊毛(ウール)」は、弾力性や伸縮性、吸湿性、保湿性、耐久性に優れた丈夫さが魅力の生地です。やわらかいのにもかかわらずシワになりにくいため、オーダースーツの生地に適しているといえます。
オーダースーツの作成にかかる費用を抑えたい場合は「綿(コットン)」を選ぶのも良いでしょう。綿は天然繊維の一種ですが、その中でも比較的リーズナブルです。耐久性や吸湿性が高いため、満足な着心地を実現できるでしょう。

生地の予算相場はお店によって異なりますが、日本製の場合は3万円台、ブランドものの場合は6~7万円台といわれています。生地ひとつでオーダースーツの費用が変わるため、好みだけでなく予算も考慮しながら選ぶようにしましょう。

オプションを選ぶポイントと相場

オプションは、スーツの印象やデザイン、機能性を左右するものです。生地と同じくらい種類が豊富なため、自分にとって必要か否かをよく考えて選ぶようにしましょう。

例えば、スーツの印象やデザインを高めたい場合は「本切羽」や「ボタンの種類・色」などを変更してみるのがおすすめです。スーツの機能性を高めたい場合は「パンツにアジャスターを付ける」「ウエスト部分に滑り止めを付ける」などのオプションを選ぶと良いでしょう。

オプションの価格は、オプションごとやお店によって異なるため一概には言えませんが、たくさん追加した場合は約1~2万円プラスになると考えておくと良いでしょう。

オーダースーツを仕立てるメリット

ジャケットを脱いだ男性

結婚式に備えてオーダースーツを仕立てることには、以下のようなメリットがあります。

自分の身体にフィットしたスーツが作れる

オーダースーツの最大のメリットは、自分の身体にフィットしたスーツが作れることです。肩幅や腕の長さはもちろん、猫背やなで肩などの体型のクセに合わせて仕立てるため、着心地の良いスーツに仕上がります。また、サイズが合っていると着たときのシルエットもきれいになるので、結婚式をはじめとするフォーマルシーンに相応しい装いに仕上がりやすくなります。

品質が良く長持ちする

スーツのサイズが自分の体型に合っていると、変にシワが寄ったり生地がこすれたりすることがありません。スーツに負荷がかからないため、オーダースーツは既製品よりも長持ちするのが特徴です。
また、オーダースーツならではの質の良い生地と丁寧な縫製は、スーツの寿命を緩やかにします。そのため、お気に入りのスーツを長く愛用できます。

生地やデザインにこだわれる

スーツに使用する生地や施すデザインにまでこだわりを持てるのが、オーダースーツの魅力です。細かな部分にまで自分の好みを反映できるため、愛着のある1着を仕立てることができます。
既製品のスーツだと、どうしても既に完成したスーツの中から選ぶことになってしまいます。この場合、特別感を得ることはなかなかできません。そのため、こだわりを反映した特別なスーツが完成する点は、大きなメリットと言えるでしょう。

身なりに気遣うことで信頼を得られる

質の良い生地と丁寧な縫製によって仕立てられたオーダースーツを着用すると、自然と身なりが良くなり周囲の人たちから信頼を得やすくなります。とくに結婚式ではフォーマルシーンに相応しい身なりに整えることが必須なので、オーダースーツは適しているといえるでしょう。

ワンランク上のおしゃれを楽しめる

オーダースーツを仕立てると、スーツの楽しさに触れることができます。これは「次はこういうスーツを仕立てよう」「このオプションも付けると良いかも」「このスーツにはこのシャツを合わせよう」などと、ワンランク上のおしゃれを追及するきっかけになることがあります。そのため、自らのおしゃれ度がグンと高まりやすくなるでしょう。

いつまでにオーダーすれば結婚式に間に合う?

オーダースーツは注文から納品まで時間がかかり、パターンオーダーは約2〜3週間、イージーオーダーは約3週間〜1か月、フルオーダーは約1〜2か月かかります。また仕立て方の他、注文する店舗によっても納品までの期間は変わるため、結婚式の日に間に合うように余裕を持ってオーダーすることが大切です。

なお、2月・3月は注文が多くなる時期です。納期が長くなる可能性もあるため、その時期にオーダーする際は注意しましょう。

まとめ

結婚式・披露宴に参列する際は、マナーに適したスーツを選びましょう。オーダースーツという選択肢も視野に入れつつ、結婚式の時間帯や式場、参列者などを考慮した上で適したスーツを選んでみてください。

1935年創業の老舗ブランド「HANABISHI (花菱)」のオーダースーツは、完全国内縫製のイージーオーダーです。さまざまな体型の方に合わせた補正が可能で、熟練したプロフェッショナルフィッターが採寸し、あなたのご要望に合うフィットした1着をご提供いたします。初めてオーダースーツを作る方限定のお得なプランも実施しています。ぜひ、以下のリンクからチェックしてみてください。

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