結婚式の男性のスーツマナーの基本!選び方やNGな服装までご紹介

スーツのマナー

2023.2.23

結婚式に参加する男性

結婚式に初めてゲストとして招待された場合に、どのような服装で参加すればよいかわからない、場違いな恰好をして恥をかかないようにしたいと不安に考える方も多いかもしれません。結婚式にふさわしい服装は、その結婚式においてどのような立場で参加するかによって大きく変わってきます。
今回の記事では、男性が結婚式に参加する場合のスーツのマナーや礼服の種類などについてご紹介いたします。

そもそも結婚式にふさわしい礼服の種類は?

結婚式に参加する場合に、開催される時間帯や参加する立場によってふさわしい礼服は変わりますが、礼服としては、正礼服、準礼服、略礼服の3つの種類があります。

正礼装

正礼服は礼服の中で最も格式が高い服装であり、モーニングコート、燕尾服やタキシードが当てはまります。モーニングコートは前裾から後ろ裾にかけて斜めにカットされたコートで、燕尾服は後ろ身部分のみが長くなっており、裾が燕の尾のように2つに割れてカットされたジャケット(またはコート)です。また、タキシードはジャケットのラペル(襟元)には織柄のない光沢のあるサテン生地を使用することが特徴で、結婚式においてはモーニングコートや燕尾服は新郎新婦の父親が着用し、タキシードは新郎や新郎新婦の家族、主賓が着用するケースも多いです。

準礼装

準礼服はディレクターズスーツ又はブラックスーツであり、ディレクターズスーツとは黒のジャケットにコールパンツという黒とグレーのストライプのパンツの組み合わせのスーツであり、ブラックスーツとは光沢のない黒無地のスーツを言います。ビジネスで着用するブラックのスーツは、ブラックといってもグレーに近い淡い黒色ですが、準礼服としてのブラックスーツはより黒味が強く、黒味が強いほど格式が高いとされています。

ディレクターズスーツやブラックスーツは主に主賓や上司、親族、ゲストなどが着用します。

略礼装

略礼服はダークスーツであり、ダークスーツとは濃紺やダークグレー色のスーツのことを言います。ゲストや親族として参加する場合や、平服の指定がある場合にはほとんどの場合着用できます。

HANABISHIのフォーマル・礼服

結婚式のスーツの基本的な選び方

結婚式会場の参加者のテーブル

ここからは一般的なゲストとして結婚式に参加する場合のスーツの選び方や基本的なマナーについて説明します。

スーツの色の選び方

さきほど礼服の種類で説明したように、ゲストの参加者は略礼服が基本的な装いで、その中でもブラックスーツが無難であるため、黒が基本となります。ただし、友人や同僚の結婚式にゲストとして参加する場合は、ブラックスーツであることにこだわりすぎる必要はなく、ネイビー、チャコールグレー、ミディアムグレーなどのダークスーツで参加したとしても問題はありません。また、生地の柄は無地であることが望ましいものの、最近では参加者の服装の自由度が高まってきているので、シャドーストライプと呼ばれる織り柄については、一般的には許容範囲といえるでしょう。

ビジネススーツしかない場合は?

ビジネススーツやリクルートスーツしかない人も多いため、結婚式に参加する場合には不安に思うかもしれませんが、必ずしもこれらのスーツがNGというわけではありません。参加者の礼服としてのブラックスーツのほうが好ましいことは確かですが、色が明るすぎないビジネススーツであれば、仕事着に見えないようにネクタイやポケットチーフを合わせることによりフォーマルさを演出すれば、結婚式の場合にビジネススーツを着用しても問題ないといえます。

ブラックスーツについては、光沢を抑えた生地であれば、男性は結婚式だけではなく喪服としても使用できますので、もしブラックスーツを1着も持っていない場合には、これを機に準備するのもいいかもしれません。

アイテムごとの選び方のマナー

結婚式に参加する場合のスーツ以外のアイテムの選び方のマナーについて、アイテムごとに説明いたします。

シャツの選び方

スーツに合わせるワイシャツとしては、基本的に無地の白シャツで、カラー(襟)はレギュラーカラーまたはセミワイドカラーが良いでしょう。

逆に柄物のシャツは避けた方がよく、色も淡いブルーなどさりげないパステルカラーであればよいですが、黒や赤などはっきりとした派手な色は避けた方がよく、襟については、ボタンダウンはカジュアルすぎるため避けるようにしましょう。

ネクタイの選び方

結婚式の場合にはネクタイは必ず着用するようにしてください。ネクタイは色やデザインに注意が必要。

一番フォーマルといえるのが、シルバーグレーや白のネクタイでこれらを選べば問題ありません。ただし、最近の結婚式ではこれらのネクタイよりも光沢のある明るい色合いのネクタイも選ばれることも多いです。

黒のネクタイは葬儀をイメージさせることから結婚式での着用は避ける方が良いでしょう。また、主役である新郎新婦より目立ちすぎないように派手すぎる柄のネクタイも避けるようにしましょう。

結婚式ネクタイの選び方~男性ゲストマナー~

ベストの選び方

結婚式においてゲストがベストを着るかどうかについては決まりはありませんが、よりフォーマルな印象を与えたい場合にはベストを着用するのもいいでしょう。
ベストを着用する場合にはジャケット・ベスト・パンツについて同じ生地を使用したスリーピース(三つ揃え)が男性のフォーマルな服装の基本となりますが、スリーピースを持っておらず、同じ生地でベストが準備できない場合には、グレーのベストが合わせ易くおすすめです。

ポケットチーフの選び方

胸ポケットからポケットチーフをのぞかせると、結婚式にふさわしい華やかでフォーマルな印象になります。色は白、素材はシルクが一番ベーシックで合わせやすいでしょう。また、夏であれば白の麻素材を選んだり、ネクタイの色と合わせてポケットチーフをコーディネートすることもおすすめです。

足元の選び方

靴のおすすめはストレートチップまたはプレーントゥの靴です、靴ひもについては内羽根のデザインが良いとされていますが、最近はそこまで気にしなくても良いと言われています。
靴下は薄い素材の黒やネイビー、ダークグレーの靴下がマナーで、足を曲げた時に地肌が見えないように、ふくらはぎ下まである靴下を選ぶようにしてください。

結婚式でNGな服装は?

手でバツのジェスチャーをする男性

反対に結婚式においてNGな服装を6つ紹介しますので、これらのNGな服装は避けるようにしましょう。

全身白色のスーツ

結婚式は新郎新婦が主役であるため、主役と色味が被るようなスーツは避けるべきです。スーツの色として、白はもちろん、明るいグレーやピンクなど、パッと見て白に近い色はNGですので、黒かダークカラーのスーツを選んでおくことが無難です。

全身黒色のスーツ

黒のスーツに、黒のベスト、黒のネクタイを着用することはお葬式を連想させるためNGです。
スーツが黒ならベストをグレーにしたり、ベストが黒なら暗い紺やグレーのダークスーツを選んだりするようにしてください。

ネクタイの色味としては明るいシルバーやパステルカラーがおすすめです。

派手過ぎるスーツ

派手な柄が入ったスーツやシャツ、ネクタイなどは避けるようにしましょう。シャツもネクタイも白地で無地のものが基本で、ベルトについてはバックルが大きいものなど派手な装飾があるものは避けた方が良いです。

アニマル柄のアイテムを着用

アニマル柄のアイテムは殺生をイメージさせるため縁起が悪く、デザインによってはカジュアルな印象が強くなってしまうため、結婚式では避けた方が良いでしょう。また、同様の理由で、ヘビ革やワニ革、スエードなどの素材のベルトなどは控えるべきです。

カジュアルな服装

結婚式というフォーマルな場所で、ボタンダウンのシャツや、太めのベルト、キャラ物のネクタイやチーフを着けるのもカジュアルすぎて、ふさわしくありません。また、リュックやトートバッグを持っていくのも同様ですが、どうしても、リュックやトートバッグで結婚式に参加する必要がある場合には、できるだけクロークに預けて、結婚式場には持ち込まないようにしましょう。

二次会の服装は?

結婚式後の二次会や、結婚式と別の日に行われるパーティ会場では、二次会の会場の場所の格式に合わせた服装を選びましょう。

ホテルや結婚式で行われるのであれば、結婚式の服装と同様で構いませんし、レストランなどカジュアルな会場で開催されるのであれば、カジュアルな服装でも構いませんが、新郎新婦より目立つような服装はやはりふさわしくありませんし、カジュアルとは言ってもジャケットは着用するようにしましょう。

結婚式から引き続き二次会に参加する場合に、少しカジュアル感やおしゃれなイメージを出したいのであれば、ネクタイやシャツをカジュアルダウンしてもいいかもしれません。

まとめ

ゲストが結婚式で着用するスーツはビジネススーツでも構いませんので、既製品で充分という方もいます。しかし、せっかくゲストとして晴れの日の式典に参加するのであれば、自分にぴったりのオーダースーツで参加するのも良いのではないでしょうか?

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西林 和之
Writer
西林 和之
株式会社花菱
2015年HANABISHIに入社。経営企画部を経て、現在はマーケティンググループ長として、販売の企画、コンテンツマーケティング等を担当。
2015年HANABISHIに入社。経営企画部を経て、現在はマーケティンググループ長として、販売の企画、コンテンツマーケティング等を担当。
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