礼服こそオーダースーツにすべき理由とは?オーダー時の注意点も解説

スーツのマナー

2022.4.6

冠婚葬祭用の礼服をお探しなら、オーダーメイドはいかがですか?

礼服の着用は結婚式や葬儀に参列する上でのマナーであり、また礼服を正しく着用することも重要視されます。オーダーメイドなら自分の体型に合ったスーツを作れるため、機能面はもちろん見栄えの良さでも満足できる一着を手にできるでしょう。

今回は、礼服の概要や種類に加えて、一般的なスーツとの違い、礼服をオーダーメイドする際の注意点などについてご紹介します。礼服の購入をご検討中の方は、ぜひご覧ください。

そもそも礼服とは?

礼服とは「結婚式や葬儀などの式典などで着るブラックフォーマルスーツ」です。礼服と一口にいっても種類はさまざま。男性用だと以下の3つが礼服にあたり、上から順に格式が高い装いとなります。

正礼装

正礼装(せいれいそう)は正式な式典などで着用するスーツで、モーニングコート、燕尾服やタキシードがあてはまります。結婚式や披露宴の場合は新郎新婦の父親、パーティーなどでは主賓が着用します。

準礼装

準礼装(じゅんれいそう)は、正礼装に準えた装いです。セミフォーマルとも呼ばれており、格式のある式典などでも着用できます。ディレクターズスーツやブラックスーツなどがあてはまり、結婚式や披露宴では新郎新婦の親族、パーティーなどでは主賓が着用します。

略礼装

略礼装(りゃくれいそう)は正式な装いを簡略化したもので、ダークスーツなどがあてはまります。一般的に、結婚式や披露宴で友人や同僚が着用しているものは略礼装です。カジュアルな印象に仕上がるため、2次会などにも向いています。パーティーなどの招待状に平服で来るよう記載があれば、略礼装で参加すると良いでしょう。

女性用の礼服

女性用の礼服には、ブラックフォーマルやセレモニースーツなどがあります。

前者は主に葬儀などで着用しますが、最近では慶事用のブラックフォーマルと喪服を分けて考えるケースも増えています。慶事用・弔事用と分けて販売しているところもあるため、購入時に確認してみてください。

後者は、結婚式や入学式、卒業式など幅広く活用できるスーツです。色の制限がなく、デザインも自由度が高いため、自分に似合うものを選べます。

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礼服と一般的なスーツの違いは?

自分のサイズにぴったりの1着を作れる

既製品のスーツを購入する際、サイズに困ったことはありませんか?

例えば、上半身はがっちりで下半身は細身という方もいれば、逆に上半身は細身で下半身は筋肉質という方もいるでしょう。そういった方の場合、サイズ表にあてはめて選んでも着心地の悪さを感じてしまうものです。

しかし、オーダーメイドなら一から自分のサイズに合わせてスーツを仕立てるので、いざ着たときにサイズが合わないという心配はありません。

できあがるまでには時間がかかる

オーダースーツはできあがるまで時間がかかります。店舗や仕立て方によって異なり、例えばパターンオーダーなら2〜3週間、イージーオーダーなら3週間〜1か月、フルオーダーなら1〜2か月はかかると思って良いでしょう。

また2月、3月は注文が集中しやすい時期なので、納期が長くなる可能性もあります。これらを念頭に置き、余裕を持って注文しましょう。

色の濃さ

礼服は一般的なスーツよりも濃い黒色をしています。

一般的なスーツの生地は若干グレーがかって見えたり、光沢があったりしますが、礼服には光を反射しない生地が使用されています。黒い生地は濃ければ濃いほど高級品です。礼服は結婚式や葬儀などの式典で着用するものなので、一般的なスーツよりも濃い黒色の生地を使用しているのです。

動きやすさ

ビジネススーツを選ぶ際、動きやすさや体へのフィット感を重視することが多いですが、礼服の場合は動きやすさの優先順位はそこまで高くありません。

例えば、一般的なスーツでは動きやすさを考えてベント(背中の裾の切れ込み)を入れますが、フォーマルな場ではノーベントが好適です。また礼服は買い替えが少ないため、5年以上着用することを想定して多少ゆとりが出るように作られます。サイズが大きめだと動きづらいと感じる方もいますが、基本的にフォーマルな場では走ったり大きく動作をしたりすることはほぼないため、一般的なスーツとは動きやすさが異なります。

なぜ礼服をオーダーメイドすべきなのか?

「礼服は何回も着ないから既製品で良い」という方もいるでしょうが、だからこそ細かいところに手が届くオーダーメイドがおすすめです。

こちらでは、オーダースーツのメリットを3つご紹介します。

生地を選ぶことができる

スーツを選んでいるとき、生地の肌触りや品質について不満を感じたことはありませんか?

もう少しサラッとしていたら、もう少し厚手だったら、もう少し軽かったらなど、不満を挙げだすとキリがありません。

しかし、オーダースーツなら生地から選ぶことができます。自分の理想とするスーツを思い描きながら、生地の見本を見て触って、店員に相談する。この過程によって、何年も着用したくなる特別な一着を仕立てられるのです。

仕立て直しができる

スーツを購入後、何年かするとサイズが合わなくなることは往々にしてあります。そんなとき、多くの方がスーツを買い替えていると思いますが、礼服は頻繁に着用することがないため、何度も買い替えるのは何となく勿体ない気がしてしまいますよね。

しかし、オーダースーツなら元々ゆとりが出るように作りますし、仮にサイズが変わっても仕立て直しができます。お気に入りの一着を長く大事に着られるので、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

礼服をオーダースーツで作る際に気を付けるべきこと

礼服をオーダースーツとして仕立てる際は、以下のポイントに注意しましょう。

価格が高すぎるものは避ける

結婚式や弔事などがあった際、礼服を着用する時間が長くなるため、品質や高級感、着心地を重視して選ぶ必要があります。しかし、礼服は生地の黒色が濃いほど高級になるため、どうしても価格が高くなります。

礼服は長く着用するものではありますが、一生ものではありません。年齢を重ね、体型が変化するたびに誂えるものなので、仮に10年着用するとしても、実際に袖を通す機会はそう多くはないでしょう。

そのため、礼服をオーダーする際は予算範囲に収まるかどうかを十分に確認し、価格が高すぎるものは避けましょう。

流行りのデザインを選ばない

オーダースーツの礼服は何年も着用するため、流行りのデザインは避けたほうが懸命です。礼服に求められるのは、時代や流行りに左右されないベーシックな装いです 。流行りのデザインにするとカジュアルさが出過ぎてしまい、フォーマルな場にそぐわなくなる可能性があるため注意しましょう。

礼服のオーダーに関するよくある質問

こちらでは、礼服のオーダーについての質問をまとめました。オーダースーツを検討している方は、ぜひご参考にしてみてください。

シングルとダブルはどちらがいい?

シングルのスーツとダブルのスーツ、どちらがよりフォーマルなのか気になる方もいるかもしれませんが、実は双方の格差はありません。どちらを選んでも大丈夫なので、自分に似合うもの、好きなものを選びましょう。

襟のステッチがあるものでもいい?

ステッチが入っているとカジュアルさが増してしまうため、礼服の場合は装飾が入っているものは避けたほうが賢明です。とくに、喪服として使用する場合は「喪に服す」という気持ちを表すため装飾は一切つけず、また生地も艶のないマットなものを選びましょう。

パンツの裾にも決まりがある?

パンツの裾の仕上げにはシングルとダブルがありますが、礼服の場合はシングルを選びましょう。ダブルの裾は「繰り返す」という意味合いから縁起が悪いため、礼服には不向きです。

夏用のものでもいいの?

夏用と冬用の礼服では、生地や裏地の構造が異なります。一見すると夏用か冬用かは分からないかもしれませんが、季節にそぐわない礼服を着ると夏は暑くて冬は寒くなります。オールシーズン対応の礼服を用意するか、夏用・冬用で一着ずつ礼服を用意しておくと安心です。

礼服のオーダーは「花菱」で

礼服は一般的なスーツとは違い頻繁に着用しないため、既製品で充分という方もいます。しかし、オーダースーツなら一度袖を通してから何年か経過しても、あらためて仕立て直せばサイズ変更が可能です。ぜひ、オーダースーツの礼服に袖を通してみてください。

1935年創業の老舗ブランド「HANABISHI (花菱)」のオーダースーツは、完全国内縫製。熟練したプロフェッショナルフィッターが採寸し、あなたのご要望に合うフィットした1着をご提供いたします。

西林 和之
Writer
西林 和之
株式会社花菱
2015年HANABISHIに入社。経営企画部を経て、現在はマーケティンググループ長として、販売の企画、コンテンツマーケティング等を担当。
2015年HANABISHIに入社。経営企画部を経て、現在はマーケティンググループ長として、販売の企画、コンテンツマーケティング等を担当。
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