オーダーシャツにネームを入れるのはダサい?刺繍の正しい位置や色を解説

その他(豆知識)

2022.8.7

水色と白のシャツの上にメジャー

オーダーシャツにネームやイニシャル、ワンポイント(動物や花、星座などの図柄)の刺繍を入れる方もいます。こうした刺繍は自分のものであることを示す“所有の証”であり、さりげないおしゃれを楽しむ1つの手段ですが、中には「いまどき刺繍をするのはダサいのでは?」とマイナスに捉える方も少なからずいらっしゃいます。

そこで今回は、「オーダーシャツにネームやイニシャル、ワンポイントの刺繍を入れるのはダサいのか?」について解説します。刺繍を入れる方の割合や、刺繍を入れる際におすすめの位置についてもご紹介するので、ぜひご覧ください。

オーダーシャツにネームを入れるのはダサい?

白いシャツにミシンを掛けている様子

まずは、オーダーシャツにネームを入れるのがダサいのかについて解説します。

シャツにネームを入れることはダサくない

結論からいうと、シャツにネームやイニシャル、ワンポイントの刺繍を入れるのはダサくありません。

そもそも「刺繍=他人に見えるところに入れる」と思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。もちろん刺繍を入れる場所に正解はなく、好きな場所に好きな色で入れることができますが、あまりに主張が強い刺繍はスマートではない印象を相手に与えてしまうこともあります。そういったことからダサいと捉える方もいらっしゃるかもしれません。

刺繍を入れる場所に決まりはないとお伝えしましたが、どの位置に入れるのが正統なのかという決まりはあります。本来、シャツの刺繍は他人に見せるために入れるのではなく、個人所有の証として入れるもの。そのため、他人から見えない左腹(左見頃の脇腹あたり)にさりげなく入れるのが正統なスタイルとされてきました。極力目立たないように文字の高さは5mm〜7mm程度で、ネイビーが品のある色とされています。

なお、現在ではそのような個人所有の証としての意味合いは薄れてきており、「おしゃれのため」「大人の遊び心を表現するため」「オーダーらしさの象徴」などのためにネームやイニシャル、ワンポイントの刺繍を入れる方が多く、入れる場所もさまざまです。

ネームを入れるようになった歴史

現在のスーツの形が確立したのは19世紀ごろだといわれていますが、そのころのシャツは下着としての意味合いが強かったそうです。シャツは他人に見られないようにするのがマナーであり、ジャケットを脱がない、またはジャケットの中からベストを着用するのが一般的でした。

この時代、シャツにネームを入れるのは他人に見せるためでも、おしゃれのためでもなく「クリーニングに出したときに他人のシャツと間違われないため」だったそうです。先でも述べたように、シャツのネームやイニシャルはあくまでも個人所有の証。ベストを着用したときに他人から見えなくなる左腹に刺繍を入れるのが一般的であり、それが正統派スタイルとされてきました。

オーダーシャツにネームを入れる人ってどのくらいいるの?

あくまでも仕事用としてオーダーシャツを注文する方は、会社のイメージを損なわないように、また会社でのポジションなども踏まえた上で装飾のないシンプルなシャツを選ぶ傾向にあります。

しかし、それでもネームやイニシャル、ワンポイントの刺繍を入れる方は一定数いらっしゃいます。あるオーダースーツ専門店では、全体の40%以上がネーム入りのオーダーシャツを注文しているそうです。このことからも、刺繍が不人気ではないということが分かるでしょう。

「HANABISHI(花菱)」でも、オーダーシャツにネームやイニシャル、ワンポイントの刺繍を入れる有料オプションをご用意しています。好きな刺繍を1つだけ入れることもできますし、ネームとワンポイントの刺繍を組み合わせて入れることもできます。ネームの字体も複数から選択可能です。

自分だけが知っている、自分らしさを表現できる刺繍を、ぜひ楽しんでみてはいかがでしょうか。

オーダーシャツにネームを入れる際におすすめの位置

シャツの前後の絵

オーダーシャツにネームやイニシャル、ワンポイントを入れる際は、下記の位置がおすすめです。

裾に近い位置

正統派のネーム位置は左腹とされてきましたが、現代ではベストを着用せずにジャケットを脱ぐケースも往々にしてあります。そのため、左腹よりも下の裾に近い位置に入れるのも良いでしょう。シャツの裾はスラックスに入れるため刺繍が見えることはなく、フォーマルな場にも対応できます。

左カフスや左腕

左カフスや左腕(上腕・二の腕あたり)に入れるのもおすすめです。カフスの場合は袖口から見えてしまいますが、刺繍が会話のきっかけになることもあります。ネームやイニシャルは主張が強いと感じる方は、動物やモチーフなどのワンポイントも良いかもしれません。猫や犬などの動物はペットを飼っている方に、車やエンブレムは乗り物が好きな方に好意的に受け取られるでしょう。

上腕部に入れれば、他の人から見えることはありません。本来の意味である「他人に見られない個人所有の証」を押さえた上で、自分だけが知っているという粋な楽しみ方ができます。刺繍糸をシックで控えめなものにすれば、ジャケットを脱いだときやベストだけになったときも、あからさまに目立つことはありません。

ポケット

ポケットの部分に刺繍を入れるのも良いでしょう。ジャケットで隠れるため、そこまで目立つ心配はありません。ただし、字体や刺繍糸の色によってはカジュアルダウンしすぎる可能性があるため注意が必要です。オフィスカジュアルが推奨されている場合や、プライベート用として着用する際は気にしなくても問題ないでしょうが、カジュアルになりすぎていないか心配な方は、スタッフに相談してみましょう。他のお客さまの事例などを聞きながら、自分にとって最適な選択肢を見つけてみてください。

正しいイニシャルの入れ方

イニシャルを入れる際は名前・名字の順番に頭文字を入れますが、「名前.苗字.」のように名字の後にも「.」を入れるのがイニシャルの正しい入れ方です。正統派のスーツスタイルを得意とする店舗や、ヨーロッパなどのインポートものの品を扱っている店舗などは問題ないでしょうが、店舗によってはイニシャルの正しい表記を知らないという方もいらっしゃいます。きちんと確認し、もしも入っていないときは入れてもらうように伝えましょう。

まとめ

オーダーシャツにネームやイニシャル、ワンポイントの刺繍を入れる際は、左腹に入れる正統派のスタイルがあることは押さえつつ自分の好みやこだわりを追求してみましょう。もちろんフォーマルな場では正統派のスタイルが推奨されますが、刺繍によってカジュアルダウンしすぎなければビジネスシーンで着用する分には問題はありません。ネームやイニシャルではなく、好きなモチーフだけを入れるという選択肢もあります。自分なりの刺繍の楽しみ方を探してみてくださいね。

1935年創業の老舗ブランド「HANABISHI(花菱)」のオーダーシャツは、完全国内縫製です。さまざまな体型の方に合わせた補正や刺繍等のオプションが可能で、熟練したプロフェッショナルフィッターが採寸し、あなたのご要望に合うフィットした1着をご提供いたします。初めてオーダーシャツを作る方限定のお得なプランも実施しています。ぜひ、以下のリンクからチェックしてみてください。

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