オーダースーツのオプションにはどのようなものがある?オプションの種類や特徴をご紹介

その他(豆知識)

2023.1.31

ボタン、刺しゅう、裏地

オーダースーツを仕立てる場合、サイズや生地だけではなく、ボタンや裏地など様々なオプションを組み合わせて、自分だけの1着を仕立てることができることも楽しみの一つです。

種類がたくさんあるのは良いけれど、どんなオプションがあるのかわからない、どのオプションを選べばいいのかわからないという方のために、オプションの中から代表的なものをいくつかご紹介いたしますので、ぜひ、ご覧ください。

オーダースーツのオプションにはどのようなものがある?

代表的なオプション

オーダースーツのオプションについて、代表的なものとしては、ボタン、裏地、ステッチなどがあります。その他にも、より作りにこだわりたいという方にはジャケットの袖を本切羽にするなど、仕立て自体に変化をつけるのも人気です。

無料と有料のものがある

オーダースーツ店により違いはありますが、オプションの中には通常の仕立て代金に含まれる無料のものと、別途料金が発生する有料のものがあります。

どこにこだわるかは人それぞれだと思いますが、自分が何にこだわりたいか、また、どれくらいの予算をかけられるか等を考慮したうえでどのオプションを選ぶか検討してくださいね。

オーダースーツのオプションの種類

大量のスーツのボタン

ボタン

ボタンの素材としてはプラスチックが一般的ですが、それ以外にも水牛の角など自然素材のボタンもあり、それぞれ見た目や取扱い等に特徴があります。

樹脂

ポリエステル等の素材を使ったボタンで、色やデザインが豊富です。安価であり、取り扱いもしやすいですが、他の天然素材に比べると風合いは劣ります。

HANABISHIでのオプション価格:無料~

水牛

水牛の角を使ったボタンで、自然素材であるため1つ1つ違う模様となります。高級感があり、引き締まった印象を与えます。

HANABISHIでのオプション価格:2,420円~

貝殻を使ったボタンで、鮮やかな色と光沢が特徴で、夏場のジャケットなどに使うとさわやかな印象を与えます。ただしほかのボタンに比べて割れやすいため取り扱いには注意が必要になります。

HANABISHIでのオプション価格:2,420円~

ナット

ヤシの実を使ったボタンで、水牛ボタンとは違い染色ができるため、木目を生かしたまま多様な色を選択することが可能で、比較的柔らかい印象を与えます。

HANABISHIでのオプション価格:2,420円~

メタル

金属製のボタンで、金属特有の光沢や風合いで、紋章などの個性的なデザインをあしらったものも多く、ブレザーに合わせることが多いですが、より個性を出したい場合にもおすすめです。

HANABISHIでのオプション価格:3,520円~

裏地

ハンガーに掛かったスーツの裏地

裏地は表地と違い普段直接見える部分ではないですが、肌により近いため着心地に直結する部分ですし、また、見えないこだわりを反映できる部分でもあります。

ポリエステル

石油を原料とした合成繊維。しわになりにくく摩擦に強い耐性があり、軽いのが特徴です。価格が比較的安価なため、既製品によく使われています。デメリットは繊維自体の吸放湿性が低いためむれやすく、また、静電気が起こりやすい点が挙げられます。

ただし、最近ではポリエステル素材でも吸水速乾などの機能性を備えた裏地などがありますので、機能性によって種類を選ぶこともできます。

HANABISHIでのオプション価格:無料~

キュプラ

綿実(コットンリンター)を原料にして作られた再生繊維です。コットンリンターとはコットンの種の周りの短い産毛のことです。肌触りがよく吸湿性が高く、静電気も起こりにくいのが特徴。しなやかさと光沢があり、表布になじみやすく、ムレの防止になるなど、裏地として必要な要素をすべて備えているといえるでしょう。ただし、水に弱いため、洗う際は洗濯表示をよく確認することが大事です。

HANABISHIでのオプション価格:4,840円~

柄物

裏地の柄は無地でも多数の色があり、また、柄の種類も控えめなものから特徴的な柄まで幅広くありますので、お好みによって柄を選ぶ楽しみがあります。

HANABISHIでのオプション価格:4,840円~

ステッチ

ステッチも人気のあるオプションの一つです。一言でステッチといっても、ステッチの場所や糸色、ステッチの間隔などの違いでスーツに様々な表情を与えることができます。

ミシンステッチ

一般的なミシンで入れたステッチです。ステッチの幅を細かく調整できる点と襟のエッジを綺麗に保ちやすい点が魅力です。また、入れる位置を調整することで、スーツの印象をコントロールすることもできます。基本的には、カジュアル感を出したいときや、すっきりとした印象に仕上げたいときにおすすめです。

HANABISHIでのオプション価格:無料~

AMFステッチ

手縫い仕様のステッチです。ミシンステッチよりも凹凸感が出るので、エリの印象を強くして高級感が出ます。本来ステッチは手縫いで行われていましたが、手縫いで均一に入れるには熟練の技と時間が必要になります。そこでアメリカの「アメリカン・マシン・アンド・ファウンドリー」が手縫い風のステッチができるミシンを開発しました。略してAMFと呼ばれています。AMFのミシンはスローにローテンションでステッチを入れることで、手縫い風にすることが出来ますので、落ち着いた高級感のある印象をスーツに与えることができます。

HANABISHIでのオプション価格:2,200円

糸色変更

ステッチの糸色を変えることにより、スーツの表情に変化を与えることができます。表地と同系色であれば落ち着いた印象になりますし、色に変化を与え、ステッチを際立たせることにより、より個性のある印象を与えることもできます。

HANABISHIでのオプション価格:無料~

その他のオプション

本切羽

スーツのジャケットの袖口にボタンホールがあり、開閉できる仕様のことで、本開とも呼ばれます。本切羽の由来には諸説あるようですが、一説に医者がスーツを着ているときに袖のボタンをはずして腕まくりをして診療しやすいようにしたというものがあります。現代においては実際にスーツの袖をまくるということはほとんどないため、実用性というよりも、袖口に最も近い第一ボタンだけを外して抜け感を演出するなど、人と違ったこだわりを表現したい方にお勧めのオプションとなります。

HANABISHIでのオプション価格:2,200円

シロセット加工

パンツの折目を形状記憶をさせるオプションです。特殊な溶液を生地に浸透させ、プレス加工することにより、羊毛分子にその形状を記憶させるもので、ウール本来の機能性や風合いには全く影響を与えない、環境にやさしい加工法です。一度記憶した折目やプリーツは長期間の着用、ドライクリーニングや雨に濡れてもシャープな折目が維持されますので、ウールのパンツをオーダーされる際にはぜひ付けていただきたいおすすめのオプションです。

HANABISHIでのオプション価格:2,200円

まとめ

オプションはスーツをオーダーする場合にこだわりがより強く出る部分といえます。オプションによって見た目もそうですが、着心地や機能性などにも大きく影響を与えます。ここで紹介した内容以外にもたくさんの種類のオプションがあり、オプション選びはオーダースーツの醍醐味とも言えますが、どれを選べばいいのかわからないときには店舗のフィッターなどに相談してみましょう。お話を聞いた上で、お客さまにぴったりの提案をしてもらえるはずです。

1935年創業の老舗ブランド「HANABISHI (花菱)」のオーダースーツは、完全国内縫製のイージーオーダーです。さまざまな体型の方に合わせた補正が可能で、熟練したプロフェッショナルフィッターが採寸し、あなたのご要望に合うフィットした1着をご提供いたします。

HANABISHIでは、会員特典として本体価格に応じたオプション付与サービスがありますので、よりオーダーの楽しみを感じていただけると思います。

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