高級志向もリーズナブル志向も満たす!オーダースーツ店&生地の選び方 

その他(豆知識)

2023.3.6

スーツを着た二人の男性

オーダースーツは高級というイメージが強く、敷居が高いと感じる方も少なくありません。しかし、オーダースーツは仕立て方によって価格に差があるため、スーツにお金をかけたい高級志向の方だけでなく、できるだけ価格を抑えて良いものを手にしたいというリーズナブル志向の方にもおすすめです。 

今回は、仕立て別にオーダースーツの特徴をご紹介するとともに、オーダースーツ専門店を選ぶポイントや人気のオプションについても解説します。 

オーダースーツの3つの仕立て方を解説

オーダースーツには3つのオーダータイプがあります。各オーダータイプの特徴や価格帯を下記にて解説するので、新しいスーツを仕立てる際に役立ててくださいね。 

パターンオーダー

パターンオーダーは、ゲージ服(サンプルの既成スーツ)の中からベースとなるスーツを選び、大まかなサイズを決めていきます。そこからサイズ調整で自分の体に合うように仕立て、さらにジャケットの着丈、袖丈、ウエストの調整を行います。 

細かな体型補正はできませんが、その分価格帯は2万円〜7万円ほどと比較的リーズナブル。既製品のスーツと変わらない価格帯からオーダーできるため、初心者の方にもおすすめです。 

イージーオーダー

イージーオーダーは、パターンオーダーよりも細かい体型補正が可能です。生地をもとにゲージ服を選び、その型紙をベースに細かくサイズやデザインを合わせていくため、より自分好みの1着を仕立てられます。なで肩や怒り肩、猫背、反り腰の他、肩幅が広い、胸板が厚いなどの体型に悩みを抱えている方にもおすすめです。 

パターンオーダーよりもこだわれる分、価格帯は4万円〜20万円ほどと少々高くなりますが、フルオーダーのような満足感を得られるため、高級で質の良いスーツをお探しの方にもぴったりです。 

フルオーダー

フルオーダーは世界で1着だけ、自分のためだけのオリジナルスーツを仕立てられます。採寸して1から型紙を作り、さらに職人の手作業によって作られるため、違和感なく体になじみます。 

生地やオプションが豊富で、どこまでもこだわりを追求できるため、価格帯は20万円〜100万円以上と高価。しかし、丈夫で長く着続けられること、また多少体型が変わっても補正ができるよう作られているため、値段に見合う価値を感じられるでしょう。 

オーダースーツ専門店を選ぶ5つのポイント

ディスプレイされたスーツ

オーダースーツ専門店といっても、店舗によってオーダータイプや仕様、扱う生地の種類などは異なります。こちらでは、オーダースーツ専門店を選ぶ5つのポイントを解説します。 

オーダースーツのタイプをチェックする

オーダースーツは、店舗によってオーダータイプが異なります。パターンオーダーにするのか、イージーオーダーにするのか、フルオーダーにするのかによって選ぶべき店舗は変わるため、オーダータイプは事前に確認しましょう。 

仕様をチェックする

オーダータイプが同じでも、お店によって細かな仕様は異なります。例えば、芯地には「総毛芯」と「接着芯」があり、総毛芯のほうが型崩れしづらく、スーツらしいシルエットになります。また、襟にも「一枚襟」と「二枚襟」があり、一枚襟のほうが価格は高いですが着心地が良いです。 

高級なスーツを仕立てるなら仕様のチェックは必須といえるため、本格的なオーダーを依頼する前にきちんと確認しましょう。 

生地の種類が豊富にあるかを確認する

高級な生地からリーズナブルな生地まで、店舗で扱う生地の種類はさまざまです。生地が豊富だと選べる範囲が広くなるため、自分好みのスーツを作りやすくなります。どれほどの種類を取り扱っているのかをホームページで調べたり、店舗に問い合わせたり、実際に店舗に足を運んだりしてチェックしましょう。 

販売員の身なりをチェックする

販売員の身なりは、スーツの知識やセンスがあるかの判断材料になります。着こなしのセンスやバランスが良いか、野暮ったい格好をしていないかなどを、さりげなくチェックしてみましょう。 

合わせて、販売員の年齢もチェックすることをおすすめします。同世代なら気軽に相談しやすく、年上なら経験や知識が豊富なので良いアドバイザーになってくれます。どちらが良いということはないので、任せたいと思える販売員のいる店舗を選んでみてください。

アフターフォローがあるかを確認する

オーダースーツ専門店の場合、無料お直しの期間は「お買い上げから何日間まで」と決まっているケースが多いです。月額料金で何度でもお直ししてくれる店舗もあるので、長くオーダースーツを愛用するならアフターフォローの有無は忘れずに確認しましょう。 

輸入 or 国産?高級生地を知って満足できるオーダースーツを作ろう

スーツの生地

スーツの品質や着心地は生地の良さにも左右されます。こちらでは、スーツの代表的な生地として知られるイタリア生地、イギリス生地、国産生地の特徴をご紹介します。 

イタリア生地の特徴

イタリア生地はやわらかくしなやかで、肌触りもなめらかです。発色の良さと上品なツヤがあるため高級感を演出できる他、デザイン性が高く色柄に個性があるため、見た目の美しさも楽しめます。体にフィットする軽い着心地から国内でも人気が高く、ビジネスシーンにもプライベートにもおすすめです。 

【代表的なイタリア生地ブランド】 

・Ermenegildo Zegna(エルメネジルド・ゼニア) 

・Loro Piana(ロロ・ピアーナ) 

・Vitale Barberis Canonico(ヴィターレ・バルベリス・カノニコ) 

・DRAGO(ドラゴ) 

・REDA(レダ) 

イギリス生地の特徴

イギリス生地は光沢を抑えた重厚な雰囲気と、少しざらっとしたシャリ感やハリのある風合いが特徴です。これはイギリスの風土が関係しており、1年を通して雨が多く湿度が高いイギリスの気候に適した生地になっています。格式のある伝統的なデザインのものが多いのもイギリス生地ならではといえるでしょう。耐久性や保温性に優れているため、毎日着用するビジネス用にもぴったりです。 

【代表的なイギリス生地ブランド】 

・DORMEUIL(ドーメル) 

・JOHN FOSTER(ジョン・フォスター) 

・SCABAL(スキャバル) 

・FOX BROTHERS(フォックスブラザーズ) 

・ALFRED BROWN(アルフレッド・ブラウン) 

国産生地の特徴

国産生地は、日本の気候や利用シーンに合うように作られています。肌触りはなめらかですが、丁寧な縫製と染めから、しっかりとした生地の丈夫さが感じられます。傷みや変色に強く、品質のムラも少ないため、長期間の使用も安心です。感覚的には「イタリア生地とイギリス生地の中間に位置する生地」と思ってもらえれば良いでしょう。 

【代表的な国産生地ブランド】 

・御幸毛織(みゆきけおり) 

・日本毛織(にほんけおり) 

・The KUNISHIMA 1850 

・葛利毛織(くずりけおり) 

・ダイドーリミテッド 

生地を選ぶときは「光沢」「やわらかさ」「しわ」に注目する

オーダースーツの生地を選ぶ際は、「光沢」「やわらかさ」「しわ」の3点に注目しましょう。 

光沢感のあるスーツは生地にシルクが織り込まれています。シルクの上品なツヤが華やかさをプラスするため、高級感を演出することが可能です。 

やわらかな生地は着心地が良く、肌にあたった際のストレスも少ないです。スーツの袖をつまんだとき、やわらかくてソフトな感触のものを選ぶと良いでしょう。 

スーツはビジネスパーソンの戦闘服です。相手に不快な思いをさせないように、まただらしない人だと思われないようにと考えるなら、しわのできにくさも重要です。丈夫で良い生地で作られたスーツは復元性に優れているため、生地を選ぶ際は布の端をつまみ、しわのできにくさを確認しましょう。 

高級感のあるこだわりの1着に近づく!人気オプション7選

こだわりを詰め込んだスーツをオーダーするなら、オプションにも目を向けましょう。こちらでは、人気のオプションを7種類ご紹介します。もちろん下記の他にも魅力的なオプションはあるため、テーラーに相談しながら自分好みの1着を仕立ててみてくださいね。 

裏地(スリーブ/ボディライニング)

ジャケットの裏地(ライニング)は、表地の補強の他、着心地の良さをアップさせるために欠かせません。例えば、高級なスリーブライニングは、ジャケットに袖を通す際に繊維が引っかかることがなく、するっと快適に着用できます。また、ボディライニングはジャケットを脱いだときの見栄えを良くする効果もあります。

本切羽

ジャケットの袖ボタンを開閉できるようにした仕様を「本切羽」といいます。袖口に抜け感ができることで、さりげないおしゃれと大人の遊び心を演出できます。

AMFステッチ

「AMFステッチ」は、ジャケットの襟端やポケットの周りにステッチを入れる仕様のことで、ピックステッチとも呼ばれています。型崩れ防止になる他、デザインとしても有効です。ピシッとした印象になるため、上品かつ誠実な雰囲気を演出できます。 

ベスト

スリーピーススーツに興味があるなら、ベストも合わせてオーダーしましょう。基本的にベストはスーツと同一の生地で仕立てます。同じ生地でもロットが異なると統一感に乱れが出るため、後から注文するのではなく、同じタイミングでオーダーすることをおすすめします。 

チェンジポケット

「チェンジポケット」はジャケットの片側、通常のポケットの上に小さなポケットをつける仕様のことです。もとは小銭(change)を入れるためのポケットだったことから、その名がつきました。チェンジポケットがあることでウエストの位置が高くなるため、着用時のスタイルアップ効果が期待できます。 

お台場仕立て

ジャケットの内ポケットを作る際、裏地ではなく表地のスーツ生地で覆うようにする仕様を「お台場仕立て」といいます。ジャケットの内側が見えた際にスマートな印象を与えられる他、高級感もプラスできます。型崩れ防止にも役立つため、長く愛用したい方にはおすすめのオプションです。 

シロセット加工

「シロセット加工」は、パンツの中央に入ったラインを消えにくくする仕様です。見た目の美しさを維持できる他、着用後のお手入れもしやすくなります。毎日着用するビジネススーツに重宝するオプションといえるでしょう。 

まとめ

オーダースーツは仕立てによって価格が変わるため、高級志向の方にも、リーズナブル志向の方にも満足できる1着を作ることが可能です。ただし、オーダースーツ専門店によって得意なオーダータイプや扱う生地、オプションなどが異なるため、ホームページを確認したり店舗に問い合わせたりと事前にチェックしましょう。長く愛用できるこだわりのスーツを、ぜひ作ってみてください。 

1935年創業の老舗ブランド「HANABISHI (花菱)」のオーダースーツは、完全国内縫製のイージーオーダーです。さまざまな体型の方に合わせた補正が可能で、熟練したプロフェッショナルフィッターが採寸し、あなたのご要望に合うフィットした1着をご提供いたします。初めてオーダースーツを作る方限定のお得なプランも実施しています。ぜひ、以下のリンクからチェックしてみてください。

西林 和之
Writer
西林 和之
株式会社花菱
2015年HANABISHIに入社。経営企画部を経て、現在はマーケティンググループ長として、販売の企画、コンテンツマーケティング等を担当。
2015年HANABISHIに入社。経営企画部を経て、現在はマーケティンググループ長として、販売の企画、コンテンツマーケティング等を担当。
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