この秋注目のクラシックディテールのスーツをビジネスにも!

スーツの着こなし

2018.8.29

バンチブック

この秋注目のクラシックディテールのスーツをビジネスにも!

クールビズが推奨され、オフィスでも取引先との商談の場でもカジュアル化が進んでいます。スーツを着ている人はもちろん、ジャケットを着用しているビジネスマンも年々少なくなっているようです。
そんな夏も終わり、スーツやジャケットを着て仕事する季節がやってきます。
スーツといえば最近、「クラシック」というキーワードがトレンドになっています。
「クラシック?」となる方も多いと思いますので、今回はクラシックなスーツについての話です。

まずはスーツの”起源”

スーツの起源は、今をさかのぼること150年以上前の1850年頃のイギリスで、当時モーニングコートの裾を短くしたラウンジジャケットの流行が始まりだったと言われています。
当時、ディナーは燕尾服とイブニングドレスを着用し、静かで常に重苦しい雰囲気が漂っており、ディナー終了後、男性はラウンジルームに向かい葉巻を燻らせながら男同士の砕けた会話を楽しんでいたようです。その際にウエストのキュッとした燕尾服ではくつろぐことができず、労働服を改良したラウンジジャケットを着てリラックスした時間を楽しむようになったそうです。1860年頃からは、このラウンジジャケットに共布のベストやパンツを作るようになり、それが今でいうスーツの原型であるラウンジスーツとなります。

クラシックの見本“ブリティッシュスタイル”

スーツの原型であるラウンジスーツを作り出したイギリスには、英国紳士のみならず世界のメンズファッションから切り離すことのできない場所“サヴィル・ロウ”というストリートがあります。ここは1800年代から王室御用達の店舗や、軍服の仕立て屋などが軒を連ねる通りです。
1806年に創業した最古のテーラー「ヘンリー・プール」を筆頭に、王室御用達の「ギーブス&ホークス」、エリザベス2世の御用達「ハーディ・エイミス」など名だたるショップが集まり、ブリティッシュスタイルを語る上で欠かせないウィンストン・チャーチル元首相やチャールズ皇太子もサヴィル・ロウで仕立てています。

ブリティッシュスタイル

ブリティッシュスタイルは、肩パットの入った張りのあるショルダーラインとシェイプされたウエストラインで構築的なスタイルは、男らしいシルエットを作り上げています。時間がある方は、「007」や「キングスマン」などの映画もチェックしてみてください。007の主役ジェームズ・ボンドはサヴィル・ロウで仕立てたスーツを愛用している設定になっていますし、キングスマンは高級テーラーが舞台となっていて、実際にサヴィル・ロウの名店“ハインツマン&サンズ”でロケが行われています。非常に紳士的なブリティッシュスタイルをご覧いただけます。

エレガントで柔らかな“イタリアンシルエット”

イタリアのスーツ文化は、フランスの影響を受けていたピエモンテ州でイギリス式のスーツを作るところから始まったと言われています。その後、イギリス貴族がバカンスのためイタリアに別荘を持つようになり、サルトリアと呼ばれる仕立て屋が増え、優秀なサルト(職人)たちがその土地にあったスーツ文化を発展させていきました。
イギリスの仕立てに影響を受けたミラノスタイル、芸術的な曲線を描くフィレンツェスタイル、暑い気候でも快適な着心地のナポリスタイルが代表的なスタイルです。
その中に共通するのは、丸みを帯びた柔らかくフィットする、エレガントなシルエットです。
まだまだスーツの歴史が浅い日本でも、アメリカントラディショナルとブリッティッシュトラディショナル、オーバーサイズの本格的なイタリアのスーツ(シルエット・仕立て)ブームなどの変遷を経て、エレガントで柔らかな“イタリアンシルエット”が現在のビジネススーツの主流となっています。

イタリアンスタイル
クラシック

クラシック回帰とは?

数シーズン前からいわれている「クラシック回帰」の潮流。

シルエットはエレガントなイタリアンシルエットに、英国のクラシックディテールを取り入れ、モダンさとクラシックさを融合させたスタイルです。 いまなお残る代表的なクラシックディテールは、共布のベストを加えた「スリーピーススーツ」、襟がとがった「ピークドラペル」、腰のポケットの上に小さなポケットを付けた「チェンジポケット」、腰のポケットを斜めに付けた「スラントポケット」、お尻を隠すような「長めの着丈」、袖口の「本切羽」、襟やポケットに施された「ステッチ」などが挙げられます。

パンツにおいては、ベルトループのない「ベルトレス」、ヒップ上部の「Ⅴスリット」、腰の後ろや脇に付けた「尾錠」などがあります。

秋冬スーツの“仕立てポイント”

イタリアから見た英国文化へのリスペクト。
シルエットはエレガントなイタリアンシルエットに英国のクラシックディテールを取り入れたスタイルがトレンドになるでしょう。しかし、既製服(イタリアからのインポートスーツ)は、クラシックディテールが満載でややビジネス向きではないように思っている方も少なくないのではないでしょうか。

HANABISHIのオーダーメイドでは、体型にフィットするスーツを作るだけではなく、トレンドを加えたいつもとは少し違うスーツをお作りいただけます。

例えば、いつものビジネススーツでもステッチを入れチェンジポケットを付けたり、パンツに蓋つきの時計ポケットや尾錠を付けたり、少しだけクラシックなディテールを入れた自分だけのこだわりスーツを作ることができます。数年前からトレンドになり、今ではビジネススーツでも多くみられるスリーピーススーツも、ベストを襟付きにしたり、ダブルにしたりするだけで、今シーズンのトレンドに近づけることができます。

オーダースーツのHANABISHI クラシックスタイル

1935年創業の老舗ブランド「HANABISHI (花菱)」のオーダースーツは、完全国内縫製のイージーオーダーです。さまざまな体型の方に合わせた補正が可能で、熟練したプロフェッショナルフィッターが採寸し、あなたのご要望に合うフィットした1着をご提供いたします。初めてオーダースーツを作る方限定のお得なプランも実施しています。ぜひ、以下のリンクからチェックしてみてください。

西林 和之
Writer
西林 和之
株式会社花菱
2015年HANABISHIに入社。経営企画部を経て、現在はマーケティンググループ長として、販売の企画、コンテンツマーケティング等を担当。
2015年HANABISHIに入社。経営企画部を経て、現在はマーケティンググループ長として、販売の企画、コンテンツマーケティング等を担当。
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