スーツのサイズ表はどうやって見るの?知っておくべきジャストサイズの判断ポイント
その他(豆知識)
2023.11.28
目次
スーツを購入しようにも、売り場にあるサイズ表の見方が分からず、戸惑ったことがある方もいるのではないでしょうか。スーツを購入する際はジャストサイズを選ぶのが基本なので、サイズ表を正しく確認できるよう、見方を知っておくことが大切です。
そこで今回は、スーツのサイズ表の仕組みや見方についてご紹介します。あわせて、スーツのサイズが合わなかった場合の対処法も解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
スーツのサイズ表とは?
衣類の一般的なサイズ表記である「S」「M」「L」とは異なり、スーツのサイズは「Y5」や「A8」のようにアルファベットと数字で表されます。アルファベットは体格区分(胸囲とウエストの寸法差)を指し、数字は号数区分(身長)を指します。そのため、スーツを購入する際は自らの体格区分と号数区分をもとにサイズを選択するのが一般的です。
スーツの体型区分
スーツの体格区分は、JIS規格で以下のように定められています。
体格区分 | 内容 |
J体 | 胸囲とウエストの寸法差が20cmとなる体型 |
JY体 | 胸囲とウエストの寸法差が18cmとなる体型 |
Y体 | 胸囲とウエストの寸法差が16cmとなる体型 |
YA体 | 胸囲とウエストの寸法差が14cmとなる体型 |
A体 | 胸囲とウエストの寸法差が12cmとなる体型 |
AB体 | 胸囲とウエストの寸法差が10cmとなる体型 |
B体 | 胸囲とウエストの寸法差が8cmとなる体型 |
BB体 | 胸囲とウエストの寸法差が6cmとなる体型 |
BE体 | 胸囲とウエストの寸法差が4cmとなる体型 |
E体 | 胸囲とウエストの寸法差がない体型 |
スーツの号数区分
スーツの号数区分も体格区分と同じく、JIS規格で定められています。5cmごとに区分されており、具体的には以下のようになっています。
号数区分 | 内容 |
2号 | 身長が〜155cm |
3号 | 身長が 156cm~160cm |
4号 | 身長が161cm~165cm |
5号 | 身長が166cm~170cm |
6号 | 身長が171cm~175cm |
7号 | 身長が 176cm~180cm |
8号 | 身長が181cm~185cm |
9号 | 身長が186cm~190cm |
スーツのサイズ表
体型区分と号数区分を組み合わせたものがスーツのサイズ表であり、一般的に以下のようになっています。スーツを購入する際はこのサイズ表を見て、自分の体型に合っているサイズを確認します。
身長/ウエスト | Y 寸法差 16cm | A 寸法差 12cm | AB 寸法差 10cm | BB 寸法差 6cm | E 寸法差 0cm |
3号 156cm〜160cm | 69~72〜75 (cm) Y3 | 73~76〜79 (cm) A3 | 79~82~85 (cm) AB3 | 87~90~93 (cm) BB3 | ー |
4号 161cm~165cm | 71~74~77 (cm) Y4 | 75~78~81 (cm) A4 | 81~84~87 (cm) AB4 | 89~92~95 (cm) BB4 | 95~98~101 (cm) E4 |
5号 166cm~170cm | 73~76~79 (cm) Y5 | 75~78~81 (cm) A5 | 83~86~89 (cm) AB5 | 91~94~97 (cm) BB5 | 97~100~103 (cm) E5 |
6号 171cm~175cm | 75~78~81 (cm) Y6 | 75~78~81 (cm) A6 | 85~88~91 (cm) AB6 | 93~96~99 (cm) BB6 | 99~102~105 (cm) E6 |
7号 176cm~180cm | 77~80~83 (cm) Y7 | 81~84~87 (cm) A7 | 87~90~93 (cm) AB7 | 95~98~101 (cm) BB7 | 101~104~107 (cm) E7 |
8号 181cm~185cm | 79~82~85 (cm) Y8 | 83~86~89 (cm) A8 | 89~92~95 (cm) AB8 | 97~100~103 (cm) BB8 | 103~106~109 (cm) E8 |
9号 186cm~190cm | 81~84~87 (cm) Y9 | 85~88~91 (cm) A9 | 91~94~97 (cm) AB9 | 99~102~105 (cm) BB9 | 105~108~111 (cm) E9 |
例えば、胸囲とウエストの寸法差が12cmで、身長が180cmの方の場合は、まず「A7」のスーツを試着してみるのがおすすめです。
スーツのサイズ表を活用するなら自分のサイズを知ることが大切
スーツのサイズ表を活用するには、前提として自分の身体のサイズを知る必要があります。とくに重要となるパーツは「身長」「胸囲(チェスト)」「胴囲(ウエスト)」の3つなので、これらのサイズはあらかじめ把握しておくことが大切です。
身長を測る
上述のとおり、スーツのサイズ表は号数区分、いわば身長をもとに構成されています。そのため、まずは自分の身長を測ることが大切です。
とはいえ、普段の生活で身長を測る機会はなかなかありません。自らの身長を把握している方は問題ありませんが、もしご存じでなければ健康診断の結果などを確認すると良いでしょう。
胸囲(チェスト)を測る
胸囲を測る際は、メジャーを脇の下に通し水平に一周まわします。このとき、両腕は下ろした状態にするのがベストなので、なるべく家族や友人に測ってもらうようにしましょう。
自分で採寸する場合は、メジャーのメモリを前にしてサイズを確認できるようにしてください。
胴囲(ウエスト)を測る
胴囲を測る際は、お腹の最も出ている部分(主にみぞおちあたり)からメジャーを水平に一周まわします。このときポイントとなるのは、身体の力を抜くことです。意識的にお腹を凹ませると正しいサイズを測れなくなるため、リラックスしましょう。
着心地に直結!スーツのジャストサイズとは?
スーツのサイズを選ぶ際に最も意識すべきことは「ジャストサイズかどうか」です。しかし、サイズ表と自分の身体のサイズをもとに既製品からスーツを選んでも、ときにはジャストサイズではないことがあります。
そもそも、スーツのジャストサイズとは「身体に密着するサイズ」ではありません。具体的には以下のようなサイズ感をジャストサイズといいます。
肩幅や胸囲、胴囲が自分の身体に合っている締め付け感がなく、動きやすいスーツのマナーとして定められている長さを守っている |
自分の身体に合ったサイズをサイズ表で確認したものの、いざ試着してみると「しっくりこない」「窮屈な感じがする」ということもあるでしょう。そのような場合は「ジャストサイズではない」と判断できるため、サイズを見直す必要があります。
スーツのサイズが合わない!お直しはどこまでできる?
スーツのサイズ表をもとに選んだスーツでも、場合によっては上述したようにジャストサイズではないことがあります。そのときは、サイズを選び直す、またはお直しをするのが一般的です。
スーツにおいてサイズ直しができる箇所には、ジャケットの袖丈や着丈、裾、パンツのウエストや太もも、シルエットなどが挙げられます。お直しでは、主にこれらのサイズを小さくします(1~4cmほど)。サイズを大きくするのは困難であり、基本的に対応してもらえません。
そのため、サイズ表をもとに選んだスーツを着たときに「しっくりこない」と感じたら、少し大きめのサイズのスーツを選び、お直しすると良いでしょう。
オーダースーツならジャストサイズのスーツを仕立てられる!
サイズ表を見て選んだ既製品のスーツでも、自分の身体に合わないこともあるでしょう。この場合、サイズを選び直したりお直しをしたりして、ジャストサイズにしていく必要がありますが、もしこの手間を省きたいという場合は「オーダースーツ」を選ぶのがおすすめです。
オーダースーツは自分の体型に合わせて仕立てるため、最初からジャストサイズにすることが可能です。肩周りや腕周り、太ももが窮屈になることがないので、着心地が良く動きやすいスーツに仕上がるでしょう。また「なで肩や怒り肩、猫背など体型にクセがある」「筋肉のつき方によって上半身と下半身でサイズが異なる」という場合も、その特徴を踏まえてスーツを仕立てられるため、既製品のサイズ表にはない自分だけのオリジナルスーツが完成します。
「ジャストサイズのスーツがほしい」という方は、ぜひオーダースーツにも目を向けてみてください。
まとめ
スーツのサイズ表の見方を知っておけば、スーツ量販店や百貨店、ショッピングモールなどで自分の身体に合ったサイズのスーツを選べるようになります。そのためには、前もって自分の身体のサイズを知る必要があるため、今回ご紹介した採寸のポイントをもとに「身長」「胸囲(チェスト)」「胴囲(ウエスト)」の3つを測っておきましょう。
サイズ表をもとに自分の身体に合ったサイズのスーツを選んでも、試着したときにしっくりこないこともあります。その場合は、サイズを選び直すかお直しすると良いでしょう。
もしくは、オーダースーツを注文するのも一案です。自分の身体のサイズに合わせて仕立てるため、確実にジャストサイズに仕上がります。ぜひ検討してみてください。
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